Europe

Europe

Go around Europe: England, Netherlands, Belgium, Germany, Italy, Monaco, France, Spain, and Paris in March 1996

イギリスから右回りでヨーロッパをぐるっと1ヶ月間周ります。

ドラクエみたいな街々と、面白い人たちに会って、食べて、歌って、楽しんだヨーロッパ一周!

England

London

ロンドン、始まりはいつも雨だった

マレーシア航空を乗り継ぎ、23時間かけて着いたのは、朝5:00のロンドン、ヒースロー空港。 インド上空付近で空窓から見えた流れ星が、私に「この旅行はきっといいことがあるでしょう」なんてことを予感させてくれたのもつかの間、ロンドンはやっぱり雨。

その暗く、寒い雨の中、重い荷物を背負ってホテルを探し出 して初めて、私はこの誰も知り合いもいない町に独り ぼっちだという不安と、そして快感を覚えたのでした。

ロンドンはUnderGround(地下鉄)が便利。ただ96年の2月は IRAの停戦協定が破棄されたところだったので、なかなかHotなことも ありました。

おきまりのバッキンガム宮殿の衛兵交代を見に行った 時に知り合った青学のNobbyと、夜パブに行こうとピカデリーサーカスに 待ち合わせました。

地下鉄に乗って”余裕で待ち合わせに間 に合うな!”と思っていたところ、列車は、東京で言うなら新宿みたいな ピカデリーサーカスを通過。”おいおいこれは急行か?” と思っても、電車内のアナウンスは分からず、4駅ぐらい通り越した 所で全員降ろされました。しょうがないので歩いて1時間遅れで行くと、 ソーホーのあたりは黄色い通行止めテープが張られ、ポリスがうようよ いて、物々しい雰囲気でした。少し待っていると、Nobbyが走ってやって来 ました。話を聞くと、Nobbyの通っている語学学校の隣の地下のゲームセ ンターに、Bombが仕掛けられたということで、ポリスに”今日は君たちは 帰れない”とまで言われたらしい。結局それは爆発せずに取り除かれて、 その30分後には平穏無事となったわけでした。

その後パブにてラーガーと サイダーで乾杯!です。

その後もバスの爆破が起きたりたりし て、ロンドンではIRAには気をつけましょう。

そうそう、とにかく今イギリス一あついのは、狂牛病ですね。 もちろん私は、ステーキも、ローストビーフも食べてきました。脳のどこらへんからとろけてくるのか楽しみです。

それではロンドンを後にして、 ドーバー海峡を東へ渡ります。

Netherlands

Amsterdam

アムステルダム、世界で一番Deepな街

チューリップに風車。それに木靴。それらがオランダ、アムステルダムの知識かも知れません。 アムスは一言でその世界を吹っ飛ばす街でした。

アムスの洗礼は、ロンドンからドーバー海峡を越えて、まだ暗い朝7:00のアムステルダムについた瞬間始まりました。

船を降りた後、泊まるところを探そうとユースホステルに途中出会った三人で向かうところでした。 細い路地を抜けていくと、SEX Shopがいたる所にある。

それらを横目で見ながらユースに急ぐその瞬間、まだ朝の8:00だよ。 悪い人には一番つらい時間じゃない?

安心しきってたら、その細い路地の前から5,6人の黒人系の人が近づいてきたんだ。 ちょっとやばいかなと思って急ぎ足で僕は小走りになった。 そしたらそいつらは僕にタックル仕掛けてきた。怖かった、その時は。何がなんだか分からないよ。

後ろの友達二人は、更に後ろから来た5,6人の黒人達にも囲まれて、 壁に押しつけられ、バックを引っ張られ、ポケットに何人もの手が入っている。 走ってひと足さきにその路地から出た僕は、もうほとんど何もされない。見張り役は何もしないんだ。

必死に叫んだ。”Police!! Poliiiise!!!” そしたら地元っぽいオランダ人が何人か来てくれて、Policeを呼んでくれた。 ポリスはなんか取られたんか、と聞くけど、何も取られてないって言うと、 そうかじゃあ気をつけてな、で終わり。奴等はまだそこらへん歩いてる。 しかし怖い。怖くて、そのポリスのそばから離れられないんだよね。

いちおうユースホステルまで付き添ってもらった。 やっとついたユースの名前はYouth Hostel the Shelter。 まさにシェルターだね。とか言いながら、ほっとして入っていくと、 なんとそこはさっきの奴等みたいのと、ヒッピーのたまり場。 がっくり。もうあきらめた。もうどうとでもなれ。

さて朝からディープな話題になったけど、ここは気を取り戻して、街に出よう。 結構バイタリティあるな俺、と思いつつ、カフェのクロワッサンとカプチーノはやっぱりアムステルダムの朝だなと思う。

更にディープなアムスを知りたい人はMoon Cityまで。

次は予定を変更して、ベルギーに向かうことになったんだ。

Belgium

Brusseles

ブリュッセル ~ 絢爛たる広場 ~

ベルギーの首都ブリュッセルに着いて、隣国の首都でもこうも違うかと笑っちゃいそうになります。これがヨーロッパの醍醐味なんだろうなあ。

とにかく綺麗です。土地を立体的に贅沢につかってます。Gran Plassはまさに絢爛たる広場って感じです。

忘れちゃいけないのがこいつです。小便小僧はまだしも小便小娘は放禁(ピー)です。

夜はなかなか楽しかったね。肉屋道りで出会った、青学のアキコとノブリン、ムール貝おごってくれてありがとう。お金返したいんだけど、Telなくしちゃったよう。これ見てたら連絡して。こんどはおごるから。

とっても楽しかったんだけど、もともとベルギーは行けないつもりで一日通っただけだから、もう夜行に乗らなきゃ。ブルージュもアントワープも行きたかったね。

ドイツの新幹線ICEでドイツ入りだあー!

Germany

Wurzburg

ュルツブルグ ~ 聖者の橋 ~

ベルギーからの夜行は朝5時にビュルツブルグの駅に着いた。 もちろん外は真っ暗だ。しかしここがロマンチック街道の最初の町。

歩き出そう。駅をでると、中世の町並みそのままが残っている。その中でもひときわ目立つのは川向こうの小高い丘の上に立つ古い要塞だ。あそこまで行こう。薄暗がりの町をそちらの方に向かって歩く。

うーん ドイツって感じだ。教会がある、その向こうには川に橋が架かっている。十二人の聖者をまつった聖者の橋だ。きれいだ。もうすぐ朝日が昇る。

小高い丘への入り口がわからない。そこら変をうろうろしてると、自転車に乗ったおじさんが手招きしてくれている。ドイツ人のおやじだ。

その道をどんどん登る。道は結構急だがまわりは緑が美しい。静かだ。

壊れかけの橋がある。その下をくぐる。いくつかの洞窟をくぐる。だんだん 要塞の城壁を通りぬけ中に入っていく。すごくいい気分だ。寒いけどバックパック を背負って登っているので体の中は暑い。

ついに要塞の最上部まで到達する。川側の城壁に登る。さっき駅から目指していたその部分まできたのだ。朝日が昇っている。川に反射する。朝の水門が 開く時間だ。空気がおいしい。残していたパンをかじる。いい気分だ。

Rothenburg

ローテンブルグ~ 城塞都市 ~

ここローテンブルグはロマンチック街道の中でも一番ともいえる見所だが、冬は街道にバスが走っていないので鉄道で行くにはかなりめんどくさい。 しかし町全体が高い城壁に囲まれたその入り口をくぐった時,思わず息をのむ。その城壁の中はまさに中世の町並みそのままだ。ミニチュアで見たことがある、 メルヘンチックなおもちゃのような家に人が住み生活しているのだ。いくら散歩しても飽きない。

いろんなところに発見がある。まるでディズニーランドだ。

さらに寒い寒い。雪が降ってなお美しい。町の反対側は谷になって いて川が流れている。とにかくきれいだ。一人で悦に入っているが、人が少なく、私はひとりぼっちだ。ちょっと寂しい。

Auguburg

アウグスブルグ ~ 真っ暗な町と安らぎの友~

Fussen

フュッセン(ノイシュバン・シュタイン城) ~ 悲劇のシンデレラ城 ~

Munchen

ミュンヘン ~ Beer! Beer! Beer! ~


とにかく寒いので南へ南へ向かおう。

Italy

Venice

水の上に浮かぶ街

Florence

芸術の都

Rome

全ての道はここに通ず

ここから地中海沿いを、太陽を求めて列車は走ります。

車窓はまさに”世界の車窓から”です。左手にあおく広がる地中海。これが列車の旅です。

そして南仏のリゾート(南仏はどこもリゾートですが)コート・ダ・ジュールにすべりこみます。

Monaco

モナコ公国、豪華な熱海

カジノ、グレースケリー、F1と、ものすごい気がするモナコの感想は、”豪華な熱海”って感じです。

丘の上から眺めただけですがなんだか落ち着かないので、モナコからの手紙を出して次行きます。

列車は、”南仏と言えば”のニースに進みます。

Nice, France

ニース、南仏の宝石

ニースはカーニバル真っ最中です。

マジで派手なフロート(山車)がそこらじゅうにあります。

それよりも地中海だ。これが地中海の海で、波で、石で、海岸線です。思わず真冬と言うこと忘れて二時間くらい寝ちゃいました。というより疲れてたのかな。ちょっとアルルやエクス・アン・プロバンスなんかも行きたくなっちゃった。

プロバンスを車窓から眺めて、とうとうスペインに突入します。

Spain

Barcelona

バルセロナ ~ 天才というよりも狂気 ~

とにかく常識を覆したくて、スペインに来ました。そしていきなりやってくれました。

ガウディです。サグラダ・ファミリア(聖家族)教会です。ガウディ見てるだけで飽きない町ですが、おすすめはグエル公園。こんな公園見たことありません。そして和めます。

気持ちいいです。ぜひどうぞ。

それにしてもサンツ駅でアイコちゃん、イケちゃん、キムラ、ノリちゃんに逢ったときはびっくりしたね。なんとなく逢うとは思ったけど。一緒に食べたパエリヤもおいしかったけど、ヌードショーも傑作だったね。あの写真ちょうだいよアイコちゃん。

Madrid

マドリッド、ゲルニカに圧倒される

この絵を見るために、はるばるイベリア半島の真ん中までやってきました。

これは絵というよりも、何か気持ちの塊だ。この前に立つとみな言葉を失います。

その大きさ、モノトーンの重圧感、静寂。そのすべてに圧倒されます。

マドリッドは首都だけに都会でなんだか落ち着かなくて、スリは多い。そうそう途中で出会ったドイツ人のフィリップは、地下鉄でエスカレータースリに逢って私の真横でパスポートをすられました。

あともう少しで闘牛の季節が始まるところだったのに、今はシーズンオフ。正直いってあまり好かないところです。

でもいいところもあげとかないと。とにかくうわさは全部本当です。

  • ワインが安い!コースランチが約750円でなんと一人一本!のワインがつく。なんだかにやけちゃいます。
  • 昼(PM2:00~5:00)はシェスタ(昼寝)でお店が全部休み。
  • マドリーニョは本当に議論好き。昼間はバール(Bar)で大声でどなって、喋くってるか昼寝です。
  • 食事は一日五食。朝食べて、10:00に軽く、お昼はワインを飲んで結構多めに。その後昼寝して、 5:00ごろ軽く、ちょっと働いて10:00ごろまた飲んで食って。本当です。こりゃ幸せだわ。

でもちょっと落ち着かないので、古き良き土地”カスティーリャ”に向かいます。

Toledo

トレド、~ ああカスティーリャ!

一気に北東に進路をとり最終目的地パリです。

Paris

パリ

~ また一緒に歩きたいね ~

パリです。とうとうやってきました。

“ヨーロッパ右回りぐるぐる旅行”最後を飾るにふさわしい街です。

宿をパリのスラム”モンマルトル”にかまえ、Walk like Parijuineです。  

でも、やっぱり、月並みだけど、なんだか、ありきたりでごめん。

凱旋門からシャンゼリゼ通りを眺めるとなんだかジーンと来ます。ここがパリです。

コンコルド広場までおりていきます、ルーブル宮が見えます。ここがパリです。

ポンピドーセンターと大道芸人。パリのチーマーの集まるレ・アル。シブヤっぽくてなんだか和むところ。ここがパリです。

右に曲がります、セーヌです。シテ島、ノートルダム、ポンヌフ橋。ここがパリです。

モンパルナスまで行って、メトロに乗ります。そして西に向かって川をまた渡ります。地上に出てセーヌ越しに見えるのはまぎれもなくタワー・エッフェル。ここがパリです。

ニット帽かぶって手袋してもまだ寒いけど、バゲット買って半分おってポケットにつっこんで、もう半分をかじって。ここがパリです。

アメリカ人に教えてもらったパリ一安い宿Mike’s Hostelもなかなかです。

部屋のメンバーはカナダから来たごっついジャック。何読んでんだかわかんないと思ったらイスラエル人のエリッ。なんだかうさんくさくって異様に話好きな香港人のライ。このスラムっぽい雰囲気とあいまってなんだか落ち着きます。

ベルサイユの帰りに逢った、マキとカズミちゃん。本当にありがとう。君たちのおかげでほんとパリが 楽しかったよ。

黄色いコート着てるよ。デ・プレの近くのボ・ザールで食べたムニュはおいしかったね。あの写真ここに載せたいね。

また一緒に歩きたいよ、パリで逢いましょう。

そうそう最終日、時間があまったから髪切ったんだよね、パリで。やっぱ大変だよ。言葉はもちろん通じないしカットモデルはないし、しまいにはバリカンで全部いっちゃたもんね。けっこうクールに丸刈り状態だけど気持ちよくなった。

名残惜しいけどもう帰る時間。マキ達は ニューヨークに行くって言ってるけど、俺はどうしよう。

パリのシャルル・ド・ゴール空港から、東京に帰る Back to Tokyoか、マレーシア MALAYSIAによってバカンスしてくかは、君のセンスしだい。

それかいっその事、ここヨーロッパからエルサレムを目指す、十字軍の道に行く?↓


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