Egypt

スエズ運河を越え、ついにアフリカ側に到達。ついにエジプトだ。

Egypt

昔から「ジョジョの奇妙な冒険」が好きで隅々まで読んでいた。そのジョジョ第三部、スターダスト・クルセイダースの旅の目的地が、宿敵ディオが待つエジプト・カイロだった。その目的地に僕らも着いたんだ。そんなエジプトをゆく。

Nile

古のナイル川クルーズといきたい所だけど

スエズ運河を渡るとそのすぐ先がカイロだ。だがここは一旦カイロを後回しにして、進路を南に取る。

ナイル川沿いを南に向かって、ツタンカーメン王の遺跡が眠る、王家の谷ルクソールに向かうのだ。

このナイル川は、紀元前クレオパトラとカエサルが絢爛豪華な船旅をしたので有名だ。そのクレオパトラとカエサルが行ったという古の都テーベ(今でいうルクソール)。僕らもナイル川豪華クルーズといきたいところだったが、一番安い列車に乗り換えて進む。

エジプトの面積は100万㎢で日本の約3倍。そこを南北に流れるナイル川は、世界最長で6,000km以上ある。日本の北から南までの3倍くらい。アフリカに入って突然スケールがデカくなった!

列車で10時間以上かけ、王家の谷ルクソールに到着する。

ナイル川を眺めながら佇む

Luxor

ルクソール 王家の谷

ルクソールは、昔テーベと呼ばれ、紀元前1500年頃にエジプト中・新王国の首都として栄えたところ。その街はナイル川沿いにあり、生きる者の地が川の東岸で、そこにテーベの街が作られた。一方、死せる者の地の西岸に、ファラオ達は墳墓を作った。そこが王家の谷だ。

カイロ・ギザのピラミッドは紀元前2500年頃の古王国のもので、当たり前だがピラミッドは目立つので、盗掘が激しかったそう。そのため以後はピラミッドが作られなくなり、紀元前2000〜1500年頃の中・新王国の時代は、テーベの街の西側の崖沿いにひっそりと王家の墓が作られたそう。

西岸には見つかっているだけでも、60以上の墓が作られたが、そのほとんども盗掘にあってしまったようだ。その中でも、もちろん一番有名なのはあのツタンカーメンの墓だ。ツタンカーメンは幼少の頃にファラオになり、若くして亡くなってしまった。そのため比較的小さな墓という事だが、だからこそ盗掘を免れ、世紀の大発見となったのだろう。そんなツタンカーメンの宝物殿に入って見学する。

ここが噂のハトシェプスト神殿前

ちなみにここルクソールでは、1997年11月に観光客を狙った銃の乱射テロ事件が起きている。僕らはその事件が起きた3ヶ月後に来たのだが、やはり街は厳戒態勢。遺跡の周りには警察官が多い。でもだからこそ、危ない事が起きる雰囲気は無く、逆に安心できるほどだった。

王家の谷は、広く、日差しを遮る物なく、暑い。直射日光が体を焦がす。とにかく暑い。

王家の谷を一通り見て、東岸のカルナック大神殿やルクソール神殿も訪れる。こちらは、有名なファラオ、ラムゼスII世の石像のオンパレード。本当に自分好きなんだな。

ルクソール、王家の谷は堪能した。そして今度はナイル川を北上し、カイロを目指す。

Cairo

エジプト・カイロ

ルクソールから再度長距離列車に乗り、遂にエジプトの首都カイロに着く。

ジョジョ第三部で空条承太郎は、宿敵ディオが待つここカイロが旅の最終目的地だった。僕らの旅もここが最後の地なので、なんだか感慨深い。

またまたカイロで一番安そうな宿を探し、そこに入る。その宿屋には怪しい旅行者たちがたむろしており、夕食を共にする。

宿屋で出会った仲間たち

みんなで夕食を食べながら話していると、会話は陰謀論の方にいく。一番お喋りの真ん中のイギリス人ジョンは噂好き。「あのルクソールのテロは、本当はアメリカとイギリスが仕掛けたんだ。事前に彼らには情報がいっていた。」と陰謀論をボソボソ話していた。まあそんな話も旅のつまみになる。

Giza

ギザの大ピラミッド

それじゃあ最後にピラミッドだ!カイロの街から程近い、3つのピラミッドが集まるギザに行く。そこからは、ラクダは高いので、ロバに乗って向かう事にする。

ロバに乗ってピラミッドを目指す

ロバの背に揺られながら、ピラミッドに向かうが、ロバの乗り心地は悪くない、決して(ラクダに乗れなかった)負け惜しみを言っている訳ではない

そしてスフィンクス、ピラミッドを訪れる。まさに圧巻、3,000年以上前の人達がこれをどうやって作ったんだろう。本当に圧倒される。

スフィンクスとピラミッド
右からクフ王、カフラー王、メンカウラー王のピラミッド

それではいよいよ、ピラミッドの中に入っていく。真ん中のピラミッドの入り口から、狭い鉱路を通って、棺が置かれていたという棺室まで行ける。途中、どうやって作ったんだという斜めの狭い道を歩き、棺室に入る。

棺室に向かう狭い階段

そこは今では何もない小部屋。何も無いが、何かパワーが宿っている気がして離れがたい。

薄暗いピラミッドから出ると、ギザの光は眩しかった。

ピラミッド前で何故か子供達に囲まれる。ピラミッドの上から写真を撮る。

最後に朝日を眺め、長い旅の終わりを締めくくる。

旅の終わり

Never ending journey

これで長かった中東の旅も終わり。カイロからアエロフロートに乗って、モスクワ経由で懐かしき日本へ。

モスクワの空港で

当時の(今も?)アエロフロートは機体が非常に古くて、飛んでいる時に音がうるさい。本当に、落ちなければいいと祈りながら、一旦モスクワに着く。そこでトランジットだが、電気が消えたモスクワ空港で10時間以上を過ごす。

そして、モスクワから成田に帰り着く。成田に着くと、真っ黒に日焼けして髭面ドヤ顔の僕らはなんか場違い。

僕らの旅は終わった。

僕らの旅は終わった

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ここまで、ローマから、イスタンブール、エルサレム、エジプトまでの旅にお付き合い下さり、ありがとうございました。

人生は旅だ。終わりなき旅の中に僕らはいる。

Life’s A Journey. Never Ending Journey.


Next trips

ここでこの中東の旅で一緒だったナオトくんと、27年後にベトナム・ホーチミンで再会する。その模様はこちら

番外編:ベトナム ホーチミンへ


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Ken YOSHIDA 𠮷田 顕一 Ktrips代表

世界50カ国以上を旅し、時々旅行記を書いています。それ以外にもトライアスロン・レース、メイカー・フェア(モノ作り展示会)で世界中を回る。AmazonでKindleとペーパーバック書籍を出版 https://amzn.to/3VHiOGj