私が旅したローマからエジプトまでの東地中海は歴史を抜きにしては語ることができません。5000年の昔から世界の民族が、文化が、宗教が、宝物が行き交ったところだったからです。
それはナイルに栄えたエジプト文明から、ユダヤの移動、ギリシャの繁栄、アレクサンダー大王の遠征、ローマの台頭、ビザンチン帝国の興隆、シルクロード貿易、ムスリム勢力の領土拡大、十字軍の遠征、オスマントルコ帝国の脅威、イスラエルの建国、そして今なお続く中東紛争...
クフ王が大ピラミッドをつくり、モーセが十戒を授かり、約束の地カナンにユダヤの民が住み、キリストが十字架にかけられ、シルクロードの隊商都市ペトラがローマに降伏し、コンスタンチノープルが十字軍に落とされ、エルサレムを奪回し、ラビ首相が暗殺され...
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目が回るような歴史が積み重なって、20世紀の終わりにこの地を訪れても、数々の遺跡を見れば、そこを歩けば、涙する人の表情から、それらすべてが語りかけてきます。
この地に何があるのでしょうか?結論は...結局わかりませんでした。しかし、一介の、おおよそこのような文化とほとんど関係がないような、極東の島国の、日本から来た旅行者の私ですら、何かを感じ、この気持ちを表現せずにはいられません。
インターネットというオープンなコミュニケーション手段で私の気持ちを表現できる自由を幸福に感じます。しかし、これから私が話すことは、もちろん私個人の私見に過ぎません。知識が足りなく、時代認識に欠ける部分も多分にあると思いますが、私が思ったことをありのままに話そうと思います。何かお気づきの点がありましたらメイルを下さい。興味を持ってくれることが私の最大の喜びです。
それでは、はじめましょうか。

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